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2023.4.5 憲法審査会での発言 | 福島みずほ公式サイト(社民党 参議院議員 比例区)

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○会長(中曽根弘文君)
福島みずほ君。

○福島みずほ君
立憲・社民共同会派の福島みずほです。
まず、冒頭、憲法審査会は憲法違反の問題を調査する、審議する委員会であるということを改めてこの委員会で確認をしたいと思います。二〇一五年、強行成立した安保関連法、戦争法、そして先日十二月十六日に閣議決定された安保三文書など、戦争をしないと決めた日本国憲法の憲法制定権力すらが想定していたことを超えるような事態が起きております。これについてはしっかり、これは憲法制定権力が考えていたことを超える、まさに憲法違反であるとして、しっかり議論をすべきだというふうに考えております。そして、本日、まさに、参議院法制局長川崎さんから示唆に富む話をしていただきました。まさに参議院が誇る緊急集会が戦前への反省から行われているということです。今日もありました、大日本帝国憲法下における緊急勅令、緊急財政処分の制度ではなく、これを否定し、まさに民主政治を徹底する見地から参議院の緊急集会の規定が設けられたという説明は極めて示唆に富むものだと思います。緊急集会こそ、権力の暴走を許した戦前の反省と参議院の半数改選という特性を生かし、国家権力による濫用を排除し、優れた機能性を具備した世界に誇るべき条項であると考えます。その参議院の一員として、またこの参議院の憲法審査会の皆さんにも、この緊急集会、まさに緊急事態条項を取り入れるための任期延長などという衆議院のこそくな手段ではなく、参議院の憲法集会でしっかり民主主義の名の下に国会の権能として議論すべきだということを強く申し上げます。自民党の日本国憲法改正草案、改正草案では、まさに政令によって、法律と同じ効力を持つ政令を作ることができるとしております。まさに国会ではなく内閣限りで基本的人権を制限できるというもので、これは日本国憲法の国民主権と基本的人権を明確に踏みにじるものであると思います。ですから、緊急事態条項そのものに反対です。ですから、その緊急事態条項を導入せず、そして、今日は東日本大震災や様々な意見がありました。
しかし、東日本大震災のとき、国会を開き、まさに内閣限りの独裁ではなく、地方自治に基づいた首長さん始め様々な人たちの頑張りや地域の人たちの頑張りも含めて克服をしていったというふうに思っております。日本の戦前も国会がありました。だからこそ斎藤隆夫演説のような反軍演説もあり、戦前も日本は国会があり、そこで審議をし、やっていたということを国会人たる私たちはかみしめるべきであるというふうに考えております。で、内閣、ごめんなさい、参議院法制局長にお伺いをいたします。緊急集会のまず権能についてです。学説を読みますと、緊急集会ではたくさんのものが審議できております。まさに、予算案の審議がまさにできるということで、一院のみではなく、まさに緊急の必要性がないものや、それから案件の性質上、参議院の単独のみではできないものではないものをしっかりできると。で、予算案などはできると考えますが、その点についていかがでしょうか。それともう一つ、臨時会についてお聞きをいたします。臨時会の召集については、私たち野党はずっと請求をしてきました。まさに国会機能の確保のために臨時国会の召集をやったわけですが、参議院法制局長に伺います。臨時国会召集義務違反のような憲法違反問題は国会法上の衆参憲法審査会の法的任務であることについて、答弁をお願いしたいと思います。いかがでしょうか。

○法制局長(川崎政司君)
お答えいたします。まず、緊急集会の権能の問題でございますが、緊急集会の二回の実例のうちの一つは暫定予算を審議をするということでございますので、予算の先議権は衆議院にありますけれども、予算を緊急集会で扱うことは可能ということになろうかと存じます。それから、臨時会の召集義務の関係に関しましては、義務違反云々に関しましては、そこは私どもの方で何かコメントを差し上げるということはできません。そこはもういろんな評価の問題になると思いますので、答弁を差し控えさせていただきたいと存じます。

○会長(中曽根弘文君)
時間が過ぎておりますので、おまとめください。

○福島みずほ君
はい、分かりました。

※本議事録は未定稿です。

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