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2022.11.9 憲法審査会での発言 | 福島みずほ公式サイト(社民党 参議院議員 比例区)

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○会長(中曽根弘文君) 福島みずほ君。

○福島みずほ君 立憲・社民の福島みずほです。
統一教会のことが問題になっています。自民党日本国憲法改正草案と統一教会の主張の親和性、同一性について申し上げます。

憲法九条改悪、緊急事態条項の新設、家族条項についてなど、重要な点で全く同じです。自民党日本国憲法改正草案は、憲法ではないと私は思っております。憲法は国家権力を縛るものなのに、国民を縛るものになっています。憲法尊重擁護義務に国民を付け加えていることもその表れです。

国民は常に公益及び公の秩序に従わなければならないとしています。憲法二十四条一項に、家族は社会の自然かつ基礎的な単位であり、尊重される、家族は互いに助け合わなければならないとしています。公助ではなく自助の強調です。統一教会も家族条項を重要視し、自民党議員との推薦確認書に家庭教育支援法及び青少年健全育成基本法の制定を挙げています。

霊感商法で何十年と多額の被害を出し続けてきた統一教会が自民党の政策に影響を与え続けてきたことは看過できません。そして、自民党日本国憲法改正草案がその大きな影響の下にできたのではないかと考えられ、このような日本国憲法改正草案に一切くみすることはできません。

統一教会は、選択的夫婦別姓や同性婚など、多様な生き方や家族を認めることに反対をしてきました。さらに、様々なジェンダー平等政策が進むことを止めてきました。

文芸春秋に鈴木エイトさんが書いています。天宙平和連合、世界平和超宗教超国家連合の「二十一世紀 世界平和の為の日本女性指導者セミナー」の中のレジュメに、現在の課題となすべきこととして、第二次五か年計画、基本計画においてジェンダーという文言を使用させない、安倍晋三官房長官と山谷えり子内閣府政務官でチェックできるように関係省庁、議員に積極的に働きかけるとあります。

そこで、山谷えり子議員にお聞きをしたいなと思います。第二次男女共同参画基本計画においてジェンダ
ーという言葉を使わせないというようにチェックをするということがあったんでしょうか。どのように関与されたんでしょうか。推薦確認書を交わしたことがあるのでしょうか。性教育やジェンダー平等教育、選択的夫婦別姓、同性婚について、統一教会構成団体と意見を交換したり講演をしたり議論をされたことというのはあるのでしょうか。

自民党日本国憲法改正草案の策定には多くの方が関与をされていらっしゃいます。この憲法審査会の中にも重要な方がいらっしゃると思います。統一教会との間で推薦依頼書などの確認、交換があったのか、どういう議論をされてきたのか、是非教えていただきたいと思います。

憲法を生かすことこそ重要であり、憲法破壊や、それから基本的人権を制限するようなことは日本国憲法の下であり得ないというふうに考えておりまして、憲法尊重擁護義務を持つ国会議員こそ憲法を……

○会長(中曽根弘文君) 福島君、申合せの時間を過ぎております。おまとめください。

○福島みずほ君 はい。
憲法を尊重するようにということを申し述べ、私の意見といたします。

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