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2019年1月24日、厚労委員会の閉会中審査で大臣に統計の誤りを追及

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197閉-参-厚生労働委員会-001号 2019年01月24日(未定稿)

○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
去年の十二月二十日の日に根本大臣は説明を受けたと思いますが、誰にどう具体的に説明されたか、改めて確認させてください。

○国務大臣(根本匠君) 本件については十二月二十日に事実関係の一報を事務方より受けました。
具体的には、五百人以上規模の事業所において全数調査とすべきところを東京都において抽出調査を行っていたこと、抽出調査の結果を必要な統計的な処理を行わずに集計していたことが判明いたしました。そういう報告を受けました。で、誰から、政策統括官から報告を受けました。

○福島みずほ君 だとすれば、大臣は明らかに追加給付が必要だということを理解すべきではないですか。

○国務大臣(根本匠君) 二十日の時点では、全数調査をやるべきところをやっていなかったということと、それから抽出調査の結果、復元していなかったという報告を受けました。だから、その報告を受けて、どういう影響があるのか、ここはしっかりと調査をしないとその影響が分かりませんから、事実の解明と、どうしてこういうことが起こったのか、そしてどういう分野に影響を与えるのか、これは徹底的に調査をするように指示をいたしました。

○福島みずほ君 十二月の中旬に、例えば統計の人がこれはおかしいんじゃないかと、いろいろ意見言っています。単に全件調査をやっていなかった、五百人以上というだけではなくて、もう分かっているんですよ。大企業の五百人以上に関して三分の一しかやっていなかったのであれば、かつてにおいて、給付、賃金が低いじゃないですか。大臣は、そこでどんな影響があるのか、二十日以前に分かっているわけですから、事務方に言う、あるいは自分もその認識を持つべきではなかったんですか。

○国務大臣(根本匠君) 二十日以前には私は承知しておりません。二十日に初めてこの事案の報告を受けました。

○福島みずほ君 私が言いたいのは、五百人以上の大企業に関して三分の一しかやってなかった、去年は逆に三倍やるのでそっちも問題なんですが、ということを聞いた時点で、あっ、それは賃金が低く見積もられて計算で出ていて、これは追加給付をしなければならないというふうに大臣思うべきじゃないですか。だから、次の日の二十一日の日に閣議決定をして、もう一回閣議決定をみっともないことにし直さないといけなくなったんですよ。
大臣、これ、辞職に値すべき重大な厚生労働大臣としての落ち度ではないですか。

○国務大臣(根本匠君) 東京都が全数調査をすべきところをしていなかった、東京都における全数調査をすべきところをしていなかった、そして復元をしていなかった、それを、その一報を私は聞きました。そのときに、じゃ、どういう影響があるかというのは、やはり調査しないと分かりません、残念ながら。だって、いや、そうだと思いますよ、この二点だけ私は報告を受けたわけですから。
じゃ、抽出って、三分の一だけしかと、まあいろんな話はあると思いますよ、でも、抽出にしていて復元していなかったと、こういう話ですから、これで私も立ち所に、そういう影響がどのぐらいあるかって、そこまでは、私も残念ながらそこまでの能力はありません、残念ながら。

○福島みずほ君 統括官は、この件に関して三分の一しかやっていなかったということが発覚というか、分かっていたわけですが、そうだとすると、あっ、これは過少給付になっているから問題であるという理解は、十二月二十日の時点では持っていますよね。

○政府参考人(大西康之君) 私も、どういう影響があるかについては、その時点では認識しておりませんでした。申し訳ありませんでした。

○福島みずほ君 いや、統括官も大臣も問題ですよ。閣議決定やり直して、すぐ追加給付しなければならないということは分かるじゃないですか。統計がこういうふうになっていたら賃金が低く見積もられているということは分かるじゃないですか。これは、私は、大臣は辞任に値すべき重大な問題であるというふうに思います。
次に、遡及改定についてお聞きをいたします。お手元に資料をお配りしております。
平成二十七年第十六回経済財政諮問会議、安倍総理も出席し、麻生大臣がわざわざ資料を配付して発言をしています。基礎統計の更なる充実について、統計の改革について麻生大臣が発言し、高市大臣も発言しています。
その一つ、毎月勤労統計、この中に、遡及改定により既発表値から下方修正となっています。つまり、遡及改定により下方修正になってしまうことを麻生大臣は問題にしているわけです。
厚生労働省は、これを受けて、これの遡及改定をしないということを決定します。なぜ決めるんですか。麻生大臣に言われたからしたんですか。圧迫ですか。経済財政諮問会議に対するそんたくですか。

○政府参考人(大西康之君) 当時の状況で申しますと、この毎月勤労統計調査につきましては、前も申し上げましたが、三年に一回程度、企業サンプルを全部入れ替えるということで、やはりその入替え時に変動があるというような御指摘はその当時からあったという具合に考えておるところでございます。
その後、統計委員会とかワーキンググループでいろいろ御議論いただいて、そういうようなことが行われていたということでございます。

○福島みずほ君 問題は、遡及訂正すると下方修正になっちゃうんですよ。そのことを麻生さんは指摘している、ペーパーまでわざわざ配って。それで、遡及訂正をしないんですよ。三十年一月でしないんですよ。というのは、それはそんたくではないんですか。
二〇一七年、第百五統計委員会の資料によると、厚生労働省は遡及訂正、改定をしないことを決めた。そして、総務省はそれを認めた。総務省がそれを認めたということでよろしいですね。

○政府参考人(横山均君) お答えします。
統計委員会では、平成二十八年五月に新旧データ接続検討ワーキンググループを設置しまして、サンプル替えに伴い遡及改定する際の過去サンプルとの整合性確保の在り方について審議をしました。その際、月次又は四半期で行われる九つの基幹統計調査の現状を把握したところ、標本交代による新旧断層への調整を行っているのは毎月勤労統計のみである、断層を調整しないということが基幹統計では一般的なやり方であるということが分かりました。
このため、各種統計についての接続方法について望ましい方法として、遡及修正を行わず新旧計数をそのまま接続する、断層が過度に広がる前に標本を交代するなどと結論付けました。
このワーキンググループでの審議結果を踏まえて、厚生労働省から総務省に対して変更申請があり、総務省から統計委員会に諮問が出され、第百五回統計委員会では、こうした断層が過度に広がる前に標本を交代させるため、一年ごとに標本全体の三分の一ずつ入れ替えるというローテーションサンプリングを導入し、遡及修正を行わず新旧のデータをそのまま接続するという、こういうことについて認める答申を出したということであります。

○福島みずほ君 ローテーションサンプリングで三分の一ずつ、全取っ替えはしない。しかし、三分の一替えているわけですよね。そして、遡及訂正を今までやっていて、わざわざ麻生大臣から、遡及訂正すると下方修正しなければならない、やっぱり統計改革せよと言われていて、遡及訂正しないんですよ。厚労省もそれをのみ、そして総務省ものむ。これはやっぱり官邸発、経済財政諮問会議の言うことを双方が聞いたということではないでしょうか。
ところで、六月、というか、三・三%、去年六月の毎日勤労統計調査で上がると、名目賃金二十一年ぶり上昇とお手元に資料がありますが、各紙一斉に同じ報道をしています。二十一年五か月ぶりに何と賃金が上がったというすごい移行なんですね。その三・三についてお聞きをいたします。
これは、大臣、ローテーションサンプリング、ベンチマークを変える、遡及改定をしない、五百人以上の企業について三倍増しにする、で、三・三%の賃金上昇につながったということでよろしいですね。

○国務大臣(根本匠君) 今、どうしてローテーションサンプリングにするか……(発言する者あり)この三・三になった要因は、ローテーションサンプリングによるもの、まあ中小企業と大企業のシェアが変わりますから、それと実質、実際上がったもの。そして、もう一つは、前年度はローテーションサンプリングでやっていませんから、前年度のやつは。そして、前年度は東京都の三分の一の抽出率の復元、これやっていませんから。しかし、新しい統計ではローテーションサンプリングをした上で抽出率から逆算して復元してますからね。それ、私はその三つの要因だと思います、三・三になったのは。

○福島みずほ君 アベノミクスは成功した、アベノミクスはうまくいっている、だから賃金が上がっている、賃金上げるために統計の方法を変えたんですよ。誰が考えても五百人以上の大企業の三分の一しかやっていなかったのを三倍増しにしたら絶対に賃金上がるじゃないですか。違う人たちの身長の伸びを比較して身長伸びた伸びたって言っているようなものですよ。統計のやり方を変えたんですもの、全然違うじゃないですか。おかしいですよ。
二〇〇三年、二〇〇四年は、先ほど倉林委員の方から給付の抑制じゃないかという話がありました。三分の一しかやらなかった。逆に、去年、三十年、逆に三倍増しに五百人以上をしたのは賃金上昇をさせるためのトリックじゃないですか。だから三・三%になったんですよ。この三・三%は間違いだったということを、大臣、認めますか。これ、まだ維持するんですか。三・三%は違うというふうに認めますね。

○国務大臣(根本匠君) どうして三・三%になったのか、その要因は、私が先ほど申し上げた要因だと思っております。
そして、要は、御指摘の三・三%増は、前年同月比で三・三%増なんですよ。ただ、二十九年度は復元していませんからね。だから、それを復元して再集計値で見ると、再集計値は三・三%から二・八%になると、増分がですよ、前年同月比が、ということを今回公表させていただいたということであります。

○福島みずほ君 三・三は間違いだったということでよろしいですね。だって、前年は三倍増ししていなくて、去年初めて三倍増しにして、ずるしたというか、統計のやり方を全く変えたわけですから、大企業五百人以上が増えて三倍増しにしたので三・三になった。それはまずいということで今回変えられて、それも本当はもっと低いんじゃないか、まさに参考値一・三じゃないか、もっと低いんじゃないかと思いますが、大臣に改めて聞きます。三・三、これは間違いだったということでよろしいですね。統計の処理上、比較してはならないものを比較して、上がった上がったと言っていて、これ間違いだったということを、大臣、認めますね。

○国務大臣(根本匠君) 三・三%になった。そして、要は、当時何で復元していなかったかといえば……(発言する者あり)いや、再集計をした結果、違う数字となっているということです、再集計で。

○福島みずほ君 二・八と言っているんだから、三・三間違いだったということですよね。三・三撤回して、三・三間違いだったということでよろしいですね。

○国務大臣(根本匠君) 間違えたか、間違えて、間違いかどうかということはそれぞれの判断だと思いますが、少なくとも再集計値を出して、そして三・三が二・八パーになったと、これは私は事実だと思います。

○福島みずほ君 大臣が三・三間違いだったと認めるまで納得しませんよ。間違いだったんでしょう。比較しちゃいけないものを比較したわけじゃないですか。認めますね。

○国務大臣(根本匠君) そこは前年度の東京都の分を復元していませんから、三・三%という数字自体は、前年度と比較するということは結果において不適切だと思います。ですから、再集計値としてしっかりと出させて、比較するために出させていただいて、公表もさせていただいたということであります。

○福島みずほ君 不適切とか駄目ですよ。意図的に違うようにしたんじゃないですか。経済財政諮問会議受け、いろんなことを受け、統計変えろと言われ、アベノミクスで賃金上がっているって何としてもしなくちゃいけなかった、だから三倍増しにしたんですよ。比較しちゃいけないものを比較しているじゃないですか。不適切なんて冗談じゃないですよ。間違いですよ。二・八って変えたんですよ。しかも、その二・八より実はもっと低いですよ。
これが大問題なのは、一斉に記者レクをし、記者発表し、各紙一斉に二十一年五か月ぶりに名目賃金が上昇したとしているわけです。厚労省は何と説明しているか。業績の良い企業がボーナスを増やした影響と見られる。違うでしょう。ベンチマーク変えて、ローテーションのあれを変え、そして遡って修正せず、そして三分の一、三倍増しに大企業したから三・三になったんでしょう。
これの記者会見というか記者発表して、この名目賃金が二十一年五か月ぶりに上がりました、万歳というのを大臣それから官邸に報告をしましたか、厚労省。その反応はどうだったんでしょうか。

○政府参考人(大西康之君) 毎月勤労統計につきましては、官邸の事務方につきましては事務的に連絡をしているところでございますが、それは通例のものとして行ったわけでございます。

○福島みずほ君 名目賃金が上がるかどうか、大きいですよ。これ、何と二十一年五か月ぶりに上昇したというのが大きな記事に、ほとんどの全紙、こうなっているんですよ。これが三・三、要するに三倍増しして、いっぱいいろんなことをやったけれども、大企業三倍増しにして、ずるして、統計ごまかしたんですよ。比較してはならないものを比較して、だって伸び率が違うわけですから、そして、違う人の身長の伸びを比較して伸びた伸びたといって、虚偽の記者会見やったんですよ。これってアベノミクス偽装じゃないですか。大臣、アベノミクス偽装じゃないですか。アベノミクスは賃金が上がっていると言うために、厚労省、細工したんじゃないですか。

○国務大臣(根本匠君) アベノミクスを偽装するために厚生労働省が細工した、そういうことは全くありません。
そして、今回の統計をローテーションサンプリングという新しい方式にしたのは、先ほど総務省からも話がありましたけど、かつてのやり方では段差が大き過ぎるから、しかも、経済財政諮問会議をやる前から厚労省も検討委員会をつくって、より精度を高めようという検討をしていましたから、ですから、経済財政諮問会議に言われたからやるということではありません。元々、検討はしていた。
そして、統計委員会で客観的に、専門的に検討して、そして他の統計と同じようにローテーションサンプリングをやりましょうと、これは統計委員会で審議して決めたわけですから、これは統計のより精度を高めるという統計上の問題として取り組んだものでありますから、それをアベノミクスを偽装するためにやったなんということは全くありません。

○福島みずほ君 しかし、ローテーションサンプリングとベンチマークの更新と遡及訂正しないことと五百人以上の企業について三倍増しにしたこと、全てが賃金が上昇したという仮想になっているんですよ。賃金が二十一年五か月ぶりに上がるということのために三倍増ししたというのは、結果的にはそうじゃないですか。おかしいですよ。もし国民に説明するんだったら、そのことを言うべきじゃないですか。大企業のボーナスが増えたからでしょうと言うんじゃなくて、三倍増しにしましたと言うべきじゃないですか。アベノミクス偽装ですよ。賃金は上がっていない。
そして、この経済財政諮問会議で、お配りしているように、麻生大臣は消費者物価指数についても言っています。正確に反映していないんじゃないか。この指示によって、消費動向指数の統計、初めて別のまた統計を総務省は作ります。これも問題ではないか。
何が言いたいか。経済財政諮問会議で、いいデータ出せ、消費者のことについて違うのを出せと言って、全く新しいものを生み出しているんですよ。統計の連続性はどうなるんですかということなんです。こんな、役人の処分じゃないですよ。政治ですよ、政治の責任ですよ。森友と一緒で、役人にだけ詰め腹を切らせるのは……

○委員長(石田昌宏君) 質疑終了時刻が参りましたので、質疑をおまとめください。

○福島みずほ君 はい、分かりました。
役人にだけ詰め腹を切らせるのは間違っている、どこが発信源か、政治が責任取るべきだということを申し上げ、私の質問を終わります。

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