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決算委員会 平成22年04月05日

174-参-決算委員会-4号 平成22年04月05日

○平山誠君 ありがとうございます。
 私は、東京大学や東京工業大学、原子炉開発に携わった学者の皆さんが、「もんじゅ」運転再開を反対する学者有志の一同という書類をいただきましたが、これを見ても、点検が不備で、何せ造ったのが一九八〇年代ということで、一九八〇年の車を見ましても、今二〇一〇年型の車が一リッター三十一キロも走るという最新の技術と八〇年型のモデルとどう競争しても、目に見えてシステムの違いや考え方の違い、そして金属でできているものはさびたり、折れたり、曲がったりすることもあると思いますので、その点を、機械とは壊れるということを頭に置きまして、壊れた場合にどうするかという危険回避も含め、今後とも安全委員会の皆様にはより厳しいチェックをよろしくお願いします。
 続きまして、もう一つ、「もんじゅ」の開発に関しまして、関連の施設に大きなお金が掛かっているということがあります。まず、お金の前に、次の資料の二枚目を見ていただけますでしょうか。
 高速増殖炉を稼働させるためには、プルトニウムという自然界にない燃料が必要です。プルトニウムは、ただいま日本で動いております世界中の八〇%が採用しています軽水炉型原子炉から排出するウラン238という言わば燃えないウラン、これを再処理しましてプルトニウムを取り出すという方法が必要とされます。そのために、六ケ所村という再処理工場が建設の必要とされました。しかしながら、「もんじゅ」の完成が遅れ、世の中が分からない言葉で、おいしい言葉ということでプルサーマル計画というような訳の分からない計画が生まれました。
 今日はそのことはさておきまして、ここにありますように、六ケ所村の施設で燃料を再処理しますと、御覧の右上にありますように、百五十メートルの煙突からはクリプトン、キセノン、ヨウ素、炭素、セシウム、ルテニウムといったような放射能がそのまま排出されるそうです。そのため、百五十メートルの煙突を造り、スピードが七十キロの排風機をもって大気に全量拡散させると。そして、海には廃液が、下の図にありますように、配管を使いまして三キロ先沖合の、四十四メートルの海中にトリチウム、テクネチウム、セシウム、アメリシウム、ヨウ素、プルトニウムといったような放射能を排出するそうです。
 無駄遣いの観点ではなく、この放射能を排出しますと、左の図のようにありますように、体の一か所にその放射能が特定のところに集まり、白血病を発生したり、あらゆる部位のがんが発生したりいたします。このことは、人間ですと〇・〇二ミリシーベルトで安全だと言っております。自然界では年間二・四ミリシーベルト浴びるそうですので、いわゆる一割にも満たないので大丈夫ということですが、これを魚介、海産物、また家畜、野菜、農産物にどのような影響を感じていらっしゃるかどうか、食品安全特命大臣にお伺いしたいと思います。

○国務大臣(福島みずほ君) 食品の安全について六ケ所村や「もんじゅ」の観点から質問していただきまして、本当にありがとうございます。
 六ケ所村の再処理工場が本格的に稼働すれば、今、平山委員がおっしゃったようなものが、放出が想定される放射能がありまして、そのことについての食品の安全については本当に非常に危惧が持たれるところであります。ですから、今後、食品の安全についてどういう影響があるかということも、きちっと食品安全の観点、消費者担当大臣の観点からも大いに議論をしていきたいというふうに考えております。
 六ケ所村とそれから「もんじゅ」の件についてありましたけれども、原子力発電所の問題に関しても、例えば放射性廃棄物や様々な点も指摘をされております。また、食品の照射という点でいえば、放射線が照射された食品を食べることによる間接的な影響も想定をされるという問題があります。これは原子力発電所とは関係がありませんが、慎重な上にも慎重な態度を取るべきだと思っております。新たな核のごみを作らないよう早期に政策を転換することも必要だと思っております。
 いずれにいたしましても、食品安全を担当する大臣として、多くの国民の皆さんから不安や懸念が起きないよう万全の対策を立てていきたいと思います。

○平山誠君 ありがとうございます。
 ちなみに、トリチウムという放射能は、世界最大の原発、柏崎刈羽原発の八万倍という量が空気中と水の中に溶け込むということで、机上の計算で、〇・〇二ミリシーベルトということで安全ということが机上の計算だけで保障されるのかと。フランス、イギリスでも海の汚染で背骨が曲がった魚が大量に捕れているということを聞いております。是非とも厳しいチェックを常によろしくお願いしたいと思います。
 そして、この六ケ所村の建設費に当たりまして、私がどうしても今日聞きたいということがございます。ちょっと時間もなくなってきましたので急がせていただきますが、原子力発電における使用済燃料の再処理等のための積立金の積立て及び管理に関する法律というのがございますが、科学担当大臣、御存じでしょうか。

○国務大臣(川端達夫君) 承知しております。

○平山誠君 内容は金銭に関してどのようなことかということを御承知でしょうか。

○国務大臣(川端達夫君) 突然のお尋ねですので詳しく正確に申し上げることはできないかもしれませんが、核の平和利用に際しては、最終的に、核燃料を燃やしエネルギーを出すと同時に核の廃棄物が出ます。その分の最終の処理をすることまで含めてトータルで、再処理施設としての再利用もありますから、どうしても最終的に高濃度を含めた核の廃棄物が出ます。この廃棄物の処理まで含めてトータルでやらないと核の平和利用のサイクルは完結しない。しかし、今現状においては、技術的な問題以上に立地の問題で決まっておりません。
 そういう意味では、しかし最終的にはその処理に相当額のお金が要るということで、その分の費用を手当てをするためにできている制度だと承知をしております。

○平山誠君 ありがとうございました。
 そのとおりなんでございますが、この法律、なかなか国会議員の方に聞きましてもだれも知らないという方が非常に多い。この法律で、建設から閉鎖まで約十九兆円のお金が掛かると言われております。その十九兆円のお金をどういうふうにやって集めるかといいますと、税金でもなく国民から直接いただくということがこの法律で二〇〇五年に決まりました。もちろんこの会場にいらっしゃる国会議員の皆様も御同意なさった内容です。
 その内容を経済産業省の方に請求いたしますと、このように真っ黒い計算書が出てまいります。この計算書の中によりますと、このお金をいつまで取るかということは、三百六十四年間お金を集めていいということになっております。ここに最終に三百六十四年と書いてあります。これは、沖縄電力を除く電力会社がお使いになると、一キロワットアワー、今でも二〇〇五年から三十銭から四十銭のお金を取られております。
 この三百六十四年後、二三六九年の人たちにこの日本の私たちの平和な負の遺産を渡すという法律が妥当なんでしょうか。仙谷大臣、ちょっとお聞きしたいと思います。

○国務大臣(仙谷由人君) 原子力の話は、これは非常に専門的な分野と、人類がこの魔法のような技術をどのようにコントロールしていくのかという大変大きな課題であると思っております。
 私も先ほどから平山議員がおっしゃられた法律を制定するときには何らかの格好で関与をしておりまして、そういう長期間のツケ回しのようなことをするのが果たして妥当なのかという議論をしたわけでありますが、ただ、この問題は、短期的にも処理することができないと、こういう問題でありますから、今御指摘になったような、非常に、未来永劫というわけではないんでしょうけれども、我々の次世代、次々世代、さらにはもっとその先の方々にも御負担をお願いして、緩やかにこの問題を、核廃棄物の問題も処理をしていくと。そのうちにもっともっと適切な処理の仕方が考案されるといいましょうか、発明されるということもあるのかなということを考えながらこういう法律ができたわけで、ベストあるいはベターではないかも分からないけれども、現時点でやむを得ないと、こういう判断をしたと、そういう記憶をしております。

○平山誠君 ありがとうございます。
 時間もなくなりましたのでこれで終わりにしますが、未来永劫というか、道路でしたら未来の人が使うチャンスもあるかもしれません。六ケ所村の再処理工場は四十年間で終了ということになっております。跡地を三百年守らなければ、管理しなければならないという人的な部分もあります。三百六十九年前というのは、江戸時代でいうと三代将軍の時代だといいます。三代将軍がつくったものを私たちが今現実をもってお金を払えるかというと、恐らく日本中の人が冗談じゃない、世界中の人が冗談じゃないということになると思います。
 この法律には附則に五年後に見直しということが書いております。ちょうど今年が五年目でございます。是非とも仙谷大臣、財政面におきましてもリーダーシップを取りまして、この法律を変えていただきますようによろしくお願い申し上げまして、これで終了いたします。

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