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2019年2月7日、予算委員会で辺野古の軟弱地盤について防衛大臣に質問 | 福島みずほ公式サイト(社民党 参議院議員 比例区)

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198-参-予算委員会-002号 2019年02月07日(未定稿)

○福島みずほ君 立憲民主党・民友会・希望の会の福島みずほです。
沖縄の辺野古の新基地問題について御質問をいたします。
二〇一六年三月、防衛局の報告書が出ました。軟弱地盤についてどう報告しているか、説明してください。

○国務大臣(岩屋毅君) そのときの調査、平成二十八年三月にまとめられた報告書でございますが、この報告書の段階では調査地点が限定をされておりましたので、新たに追加のボーリング調査を行って、昨年末にその中間報告を得たところでございまして、そこにおいては軟弱地盤というものの可能性があるということでございました。
しかしながら、その内容をよく検討をした結果、地盤改良工事が必要ではあるものの、一般的で施工実績が豊富な工法によりまして地盤改良工事を行うことによって、護岸や埋立て等の工事を所要の安定性を確保して行うことが可能であることが確認をされたところでございます。

○福島みずほ君 二〇一六年三月に出した報告書が軟弱地盤についてどう説明しているか、答えてください。

○国務大臣(岩屋毅君) 確かにその軟弱地盤の、何といいますか、可能性はあるということだったと思いますけれども、そのときの、そのときのボーリング調査というのは二十四か所でございました。非常に限られた地点での調査でございましたので、新たにその倍以上の五十二か所のボーリング調査を行うこととし、その結果、まだ中間報告で一部室内検査が残っておりますけれども、それを昨年の十二月に我々は中間報告の結果を得たということでございます。

○福島みずほ君 大浦湾のケーソン護岸設置箇所の水深三十メートルの海底に、厚さ四十メートルにN値ゼロという超軟弱地盤が広がっている、大浦湾の三工区一帯にも厚い軟弱地盤の存在が示されている、想定外だったということをこの二〇一六年三月の報告書では言っていますが、それでよろしいですね。

○国務大臣(岩屋毅君) しかしながら、先ほども申し上げましたように、この調査地点が極めて限定された数でございましたので追加の調査をしっかりと行ったということでございます。

○福島みずほ君 限られた調査かもしれませんが、報告書、こんな出しているんですよ。
その報告書、私がさっき言ったことでよろしいですね。N値がゼロが広がっているということでよろしいですね。

○国務大臣(岩屋毅君) その最初のその調査結果の詳細についての問いの御通告がなかったので今正確にはお答えができませんが、N値ゼロという地点があったことも事実だろうと思いますけれども、何度も申し上げておりますが、それだけでは調査が不十分であるということで追加の調査をしっかり行う必要があったということでございます。

○福島みずほ君 N値ゼロとは何ですか。

○国務大臣(岩屋毅君) N値ゼロというのは、国民の皆様にも分かるように説明をさせていただきたいと思いますが、ボーリング調査におきまして、所定の重さ、これは六十三・五キログラムプラスマイナス〇・五キログラムの重さのハンマーを所定の高さ、これは七十六センチプラスマイナス一センチの高さから落とした場合に、土中に三十センチ打ち込むのに必要な打撃回数のことでございまして、その回数をN値と言っております。これは土の硬さや締まり具合を判定する一般的な試験でございまして、N値ゼロと申しますのは、ハンマーをサンプラーに所定の高さから落下させる前にサンプラーが土中に三十センチ貫入したということを意味する数字でございます。

○福島みずほ君 まさにマヨネーズの状態なんですね。N値ゼロが広がっています。
中間報告、去年末出したということですが、そこではその軟弱地盤についてどういうふうに結論を出していますか。

○国務大臣(岩屋毅君) 前回の調査も今回の調査もそうですが、現在、私ども、国土交通省に審査請求をしている最中でございます。沖縄県の埋立ての承認の撤回を取り消されたいという、その審査請求をしている最中でございますので、詳細についてのお答えは控えさせていただきたいと思いますが、地盤改良工事が必要であるという判断を得たということでございます。

○福島みずほ君 総理は、地盤改良工事の追加に伴い沖縄県に対して変更承認申請を行う必要があると衆議院の本会議で答弁しました。
知事が承認しない場合、その時点で辺野古新基地建設事業は頓挫をします。辺野古に基地は造れません。だったら、土砂投入、今すぐやめるべきじゃないですか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) 米軍キャンプ・シュワブの北側海域については、地盤改良工事が必要であるものの、一般的で施工実績が豊富な工法により護岸や埋立て等の工事を所要の安定性を確保して行うことが可能であることが確認されたと聞いており、地盤改良工事の追加に伴い沖縄県に対して変更承認申請を行う必要があるため、まずは沖縄防衛局において必要な検討を行っていくものと承知をしております。
具体的な事柄につきましては、必要があれば防衛大臣から答弁させたいと思いますが、いずれにいたしましても、住宅や学校で囲まれた世界で一番危険とも言われている普天間飛行場の固定化は絶対に避けなければならないと、これが大前提ではないかと、こう思っております。

○福島みずほ君 変更申請が認められない限り、辺野古に基地造れないじゃないですか。だったら、土砂投入やめるべきです。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) 繰り返しになりますが、世界でも最も危険と言われている普天間飛行場の全面返還を実現するためには辺野古に基地を造る必要があるわけでございまして、そのための今まで努力を積み重ねてきた、その中で今回申請変更をしているということでございます。変更申請をしているというところでございます。

○福島みずほ君 変更申請が必要と言いますが、沖縄県はまさに、まさに軟弱地盤を理由に埋立承認の撤回をしたんですよ。沖縄県の見解が正しかったということではないですか。

○国務大臣(岩屋毅君) それは、先ほどから申し上げておりますように、現在私どもは国交省に対して審査請求中でございますから、その判断を待たせていただきたいというふうに思います。

○福島みずほ君 軟弱地盤であることを認め、改良工事があることが必要で申請の変更が必要だったら、沖縄県がそれを認めない限り工事はできないんですよ。今すぐ土砂投入、やめるべきです。
総理、答えになっていないですよ。だって、承認が認められなければ工事できないんですから、一体のものじゃないですか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) 先ほど、変更承認申請を行ったと言ったんですが、これは行う必要があるためですね……(発言する者あり)いや、私が。まずは沖縄防衛当局において必要な検討を行っていくものと承知をしているが正しいので、訂正させていただきたいと思いますが。
まさにそういうことでございまして、先ほども申し上げましたように、世界で一番危険とも言われている普天間飛行場の固定化を避けなければならないと。この中で、私たちも、これ長年にわたってこれは様々な政権においても検討してきているわけであります、また努力も重ねてきているわけでございますが、その中で、今回、沖縄県に対して変更承認申請を行う必要があるため、まずは沖縄防衛当局、防衛局において必要な検討を行っていくものと、このように承知をしております。

○福島みずほ君 答えていないですよ。
政府は変更申請をする立場なんですよ。それは認められない可能性がある。だったら、今土砂投入すべきじゃないじゃないですか。工事はできないですよ。

○国務大臣(岩屋毅君) 現在工事を行っておりますのは、南側はいわゆる辺野古側でございまして、ここの工事には地盤上の支障はございません。したがって、今度、大浦湾側については、総理がおっしゃったように、設計変更の申請をやがてさせていただくことになるということでございます。

○福島みずほ君 両方の基地は一体のもので、認められなかったら無駄じゃないですか、土砂投入。

○国務大臣(岩屋毅君) 私どもは、一日も早く普天間基地の全面返還を成し遂げるために着実にこの事業を進めさせていただきたいと思っておりますので、辺野古側における工事は着実に進めさせていただきながら、設計変更の申請を沖縄県側にさせていただいて、御理解をいただいてまいりたいというふうに考えております。

○福島みずほ君 通じないですよ。変更申請が認められなければ辺野古に基地造れないんですよ。こんな軟弱地盤、マヨネーズ状態でできないですよ。
では、総理にお聞きします。改良工事の中身、工期、金額、教えてください。

○国務大臣(岩屋毅君) 今、中間報告ではありますが、調査結果を踏まえて工法を検討をしているところでございますので、現段階でそれを正確にお答えすることはできません。

○福島みずほ君 委員長、中間報告を提出するよう協議してください。

○委員長(金子原二郎君) 後刻理事会で協議をさせていただきます。

○福島みずほ君 中間報告も出していないんですよ。審査請求には書類出していますね。どういう中身ですか。

○国務大臣(岩屋毅君) 審査請求で書類を出させていただいておりますが、それを踏まえて国交省に審査をしていただくわけでございますから、その今過程にあるわけでございますから、現段階で明らかにすることはできませんが、しかるべき時期に、当然、沖縄県側に設計変更の申請をさせていただくわけですから、しっかりと説明をさせていただきたいというふうに思っております。

○福島みずほ君 審査請求に政府、書面出しているじゃないですか。六万本のくいを打つ、大浦湾の半分をやらなくちゃいけない。すさまじい環境破壊ですよ。サンゴも移植しなければならない。六万本のくい打つんでしょう、打つ必要があるんでしょう。

○国務大臣(岩屋毅君) その数が今確定をしているわけではありませんで、何度も申し上げますが、今検討中でございます。
いずれにしても、いずれにしても、これまで実績のある工法を使えば沖縄側に示している環境への影響も最大値を下回る、つまりクリアできるという工法をきちっと確定をして、設計変更の申請をさせていただきたいというふうに思っております。

○福島みずほ君 改良工事が必要だといって、何で国会で説明しないんですか。六万本だったら何十年掛かるんですか。一日も早い普天間空港の返還なんてちゃんちゃらおかしいですよ。

○国務大臣(岩屋毅君) 私ども、抑止力を維持しつつ沖縄の負担軽減をするためにはこの方法しかないということで事業を進めさせていただいております。
辺野古という場所に決まって、もう二十年近くがたつわけでございます。順調に推移していれば、今頃普天間基地は返ってきていたかもしれない。それを、それを思うときに、やはり御理解をいただきながら着実にこの事業を進めさせていただきたいというふうに考えております。(発言する者あり)

○委員長(金子原二郎君) 速記止めて。
〔速記中止〕

○委員長(金子原二郎君) 速記を起こしてください。

○国務大臣(岩屋毅君) その何年掛かるかということをこの時点でお答えすることはなかなか困難でございます。
工法によって、その地盤改良をしっかりと行うことによって工事は可能だということを私ども確認をさせていただいております。当然、一日も早くその事業が完成するように努力をしてまいりたいというふうに思っております。

○福島みずほ君 国会に報告書を出してくれるように要求いたします。

○委員長(金子原二郎君) 後刻理事会で協議いたします。

○福島みずほ君 何で国会で報告しないのか、理解ができません。変更申請もしないで土砂の投入、やめるべきだ、沖縄県知事と話すべきだということを強く要請します。
毎日勤労統計についてお聞きします。
二〇一五年十月十六日、経済財政諮問会議に麻生大臣はペーパーを提出されています。
この毎月勤労統計における麻生大臣の提案は何でしょうか。

○国務大臣(麻生太郎君) これは度々、予算委員会、昨日も同様の御質問があっておりましたのでお答えしておりますが、いわゆる社会経済情勢というのは極めて激しく変化している中にあって、経済とか財政の運営に当たって政策判断の基礎となりますいわゆる統計の精度向上というのは常に求められてしかるべきものだと思っております。
したがいまして、私の発言はこういった認識の下で、諮問会議において経済情勢を的確に把握するため、基礎統計、いわゆる、いろいろありますけど、そういったものの充実に努める必要があるということを訴えたものであります。

○福島みずほ君 大臣の発言で、サンプルの入替え時に変動があるというのがあります。また、遡及改定により下方修正だというのが……

○委員長(金子原二郎君) 時間が来ております。

○福島みずほ君 ペーパーにあります。これを受けて、まさに毎月勤労統計と統計の在り方が変わったというふうに思います。まさに、麻生大臣発で役人がそれを考慮してやったと、経済財政諮問会議が発信である、発源地であるということを申し上げ、このことは更に追及していきます。
以上で終わります。

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