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2018年05月17日 厚生労働委員会で過労死を考える家族の会からの安倍総理に対する面談依頼対応を追及 | 福島みずほ公式サイト(社民党 参議院議員 比例区)

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第196回国会 参議院 厚生労働委員会 013号 2018年05月17日

○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
医師法の改正法案の前に、緊急にちょっと質問をさせていただきます。
全国過労死を考える家族の会の代表世話人寺西笑子さんから、安倍総理に対して面談の御依頼が出されております。配付資料にありますので、是非見てください。「過労死防止のために私たちは人生を賭けて活動をしております。」と。今日も全国過労死を考える家族の会の皆さんたちが傍聴してくださっていますが、過労死をなくすために、本当に人生懸けて熱心に活動されていらっしゃいます。
昨日、家族の会から安倍総理、安倍晋三衆議院議員事務所に対してファクスが、これが送達されるとともに、私の事務所からも内閣総務官室の佐藤さんを通じてファクスを通知をいたしました。今どういう状況になっているでしょうか。

○政府参考人(原邦彰君) お答え申し上げます。
御指摘の面談の御依頼につきましては、昨日の夜二十一時過ぎに初めていただいたところでございます。私どもの方には、事務所の方から二十一時過ぎにファクスで頂戴し、併せてお電話をいただいたというふうに承知しております。何分、夜のそのような時間のことでございまして、事務的に受理をしたと、こういうことでございます。

○福島みずほ君 事務所というのは私の事務所からということでしょうか。

○政府参考人(原邦彰君) 委員の事務所の方からと承知してございます。

○福島みずほ君 これは安倍総理大臣の方に伝わっているということでしょうか。どういう状況でしょうか。

○政府参考人(原邦彰君) 先ほど申し上げましたけれども、夜のそのような時間でございますので、事務的に受理をしたということでございます。

○福島みずほ君 この間、安倍総理に対してこういう面会の要請があるということはお伝えしていただいたんでしょうか。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しで恐縮でございますが、夜のそういう時間でございましたので、事務的に受理をしたというのが現状でございます。

○福島みずほ君 今ちょっと昼近くなっておりますが、そうしたら、また午後、改めてこの点について進捗状況をお聞きをいたしますので、よろしくお願いいたします。
お願いなのは、是非会っていただきたいということなんです。安倍総理は、昨年二月二十一日、過労自殺した元電通社員高橋まつりさんのお母さん、幸美さんと官邸で面会をしております。また、昨年一月の施政方針演説でまつりさんの自殺に言及し、二度と悲劇を繰り返さないとの強い決意で長時間労働の是正に取り組むとおっしゃっています。
ただ、去年と今年は違うんですね。施政方針演説は、今年は働き方改革については成長戦略としか言われておりません。何が変わったのか。裁量労働制の拡充と高度プロフェッショナル法案が入ったために、長時間労働を規制するという言葉が抜けたんじゃないかというふうにも思っております。でも、それは、高橋まつりさんのお母さんに対して、強い決意で長時間労働の是正に取り組むということはうそだったのか、それはほごにされたのかというふうにも大変思っております。
高橋幸美さんが五月十五日にツイッターで書いていらっしゃいます。高度プロフェッショナル制度には過労死遺族として断固反対します、罰則付き時間外労働の規制、これはしてほしい、百時間は過労死ラインであることは誰でも分かります、遺族として絶対に反対ですと、本当に叫びのようなツイッターを流していらっしゃいます。
大臣、この幸美さんのツイッターや全国過労死を考える家族の会のこの言葉をどう受け止めていらっしゃいますでしょうか。

○国務大臣(加藤勝信君) 済みません、ツイッターそのものはちょっとあれしていないんですけれども、私も、家族の会の皆さんともお会いをさせていただきました。あるいは、この過労死のたしかシンポジウムにおいても、それぞれ皆さんからもそうした主張があったとお伺いをしたところでありまして、本当に家族の方がある日突然お亡くなりになる等々、それをなかなか現実として受け入れられないという思い、そしてまた、それに対する家族としてもっと何かできたのではないかという様々な悩み、そうした中で大変苦悩されている様子、私も受け止めさせていただき、そういった意味においても過労死というものを二度と起こしてはならない、そういう思いで取り組んでいきたいということも、そう皆さんにも申し上げさせていただき、今もそういった思いで対応させていただいているところでございます。

○福島みずほ君 また午後やりますが、この後に、声明文を配付資料としてお配りいたしました。「労働時間規制を破壊し働かせ放題の「高プロ」導入に反対する緊急共同声明」、過労死を考える家族の会、過労死弁護団、日本労働弁護団幹事長、昨日付けです。
大臣、この過労死を生むのではないかというこの声明文、間違っているところありますか、ここ違うぞというのありますか。

○国務大臣(加藤勝信君) 済みません、ちょっと今いただいてぱっと斜め読みしているので、これは主張としてこういう御主張なんだろうと思います。ただ他方で、私どもとして高プロの必要性についても、これまで家族会の方にも私から少しお話をさせていただきましたし、国会でもそうしたこの法案の中に入っている部分についてはしっかり説明をさせていただきたいと思っております。

○福島みずほ君 本日朝、報道がありましたし、午後また質問いたしますが、二十八歳、裁量労働制で働いていた若い男性がくも膜下出血で亡くなっております。
大臣、これは御存じでしょうか。報道で知られたんでしょうか。

○国務大臣(加藤勝信君) 今の話はITの関係の方ですか。

○福島みずほ君 そうです。

○国務大臣(加藤勝信君) ちょっと今日、二つの事案があったものですから、ちょっと整理しなきゃいけないんですが、ITの方は、昨日だったと思いますけれども、代理人の方がお話をされていたということでありますから、その中身を踏まえてお話をさせていただけるということでございます。
本件については、こうした事案があるということ、これは承知をしておりました。

○福島みずほ君 これは、やっぱり裁量労働制との関係で、午後また質問しますが、三十八時間連続で働くというような問題などあります。
裁量労働制、そしてスーパー裁量労働制たる高度プロフェッショナル法案が過労死を生むということに関して、やはりこれは問題であるということを、私は遺族の皆さんたちと一緒に、やっぱりこれは駄目なんだということを是非大臣にこそ分かっていただきたい、総理大臣にこそ分かっていただきたいというふうに思っております。
それでは、先日、五月十五日の参考人質疑で植山参考人から、医師の地域偏在と診療科偏在を切り離して考えることはできないとの指摘があったところです。
四月十九日の委員会で、診療科偏在対策を今後どのように進めていくのかを質問をいたしました。今後、診療科ごとに将来必要な医師数の見通しについて、平成三十年度、できるだけ早期に検討を始め、平成三十二年度には国が情報提供することを予定しているとの答弁がありました。
厚労省の資料においても、将来の診療科ごとに必要な医師数を都道府県ごとに明確化し、国が情報提供することで、臨床研修修了後の適切な診療科選択に寄与し、診療科偏在の是正につながるとされています。これは、参考人質疑で松田参考人が紹介をしたフランスの例のように、地域別と診療科別の二つの軸で必要医師数を示すようなものと考えてよろしいでしょうか。

○政府参考人(武田俊彦君) お答えいたします。
診療科偏在への対策といたしましては、今後、都道府県ごとの人口動態、疾病構造の変化を考慮して、診療科ごとに地域の特性に応じた将来必要な医師数の見通しについて、平成三十年のできるだけ早期に検討を始め、平成三十二年には国が情報提供することを予定をしております。
将来必要な医師数の見通しを策定するに当たりましては、都道府県ごとに必要な診療科ごとの医師数として、その目安を情報提供する予定としておりますので、医師が将来の診療科別の必要医師数を見通した上で適切に診療科を選択することで、結果的に診療科偏在の是正につながるものと考えております。

○福島みずほ君 ほかの同僚委員からもありましたが、インセンティブや誘導策はセットでなければ効果が出ないんではないか、単に診療科ごとの必要医師数を情報提供するだけでは、前回の委員会で石田理事が配付資料で示した新専門医制度における専攻医採用・登録者数の表のように、診療科偏在の是正には道のりが大変遠い結果になってしまうのではないでしょうか。

○政府参考人(武田俊彦君) 情報提供を行うこととしているわけでございますけれども、あわせて、若手医師のキャリアに配慮しながら、外科、産科など地域で不足する診療科などに効果的に医師を派遣するキャリア形成プログラムの策定、活用を都道府県にお願いをしてまいります。
また、都道府県ごとに必要な診療科ごとの医師数を各都道府県が勘案することで、このキャリア形成プログラムの策定を通じて、より効果的な診療科偏在の是正にもつながることが期待をされるものでございます。
また、臨床研修における必修科目についても見直しを行うこととしておりますので、こういった各種施策を総合的に活用し、診療科偏在の是正に努めてまいりたいと考えております。

○福島みずほ君 診療科ごとに必要な医師数は診療科のニーズを測らなければ得られないと思いますが、どのように測るんでしょうか。参考人質疑で立谷参考人が述べたこととも関係しますが、地域において子供や若い女性の数が少ないと、小児科や産婦人科のニーズが低いと測定されてしまい、小児科や産婦人科の医師が集まらず、その結果、少子化が加速してしまうことにはならないでしょうか。
東北地方を回ったときに、やっぱりお里帰り出産お断りと。つまり、かつてだったら実家に帰ってお産ができていたけれど、もうそんなの受け付ける余裕がないということで、実は需要があるんだけれども、それを需要と見ない、むしろ病院側は残念ながら断らざるを得ないみたいな状況をたくさん見ましたけれども、いかがでしょうか。

○政府参考人(武田俊彦君) 将来必要な医師数の見通しを策定するに当たりましては、まず、その診療科の今後のニーズを測るということが必要になってまいりますし、その場合、都道府県ごとの人口動態、疾病構造の変化に加え、将来の医師などの働き方の変化などについても順次考慮しているところでございますけれども、一方で、今御指摘がありました、安心して子供を産み育てられるように地域ごとの特性に応じた必要数になると、こういう観点も御指摘されておりますので、こういった視点も含め、客観的な議論に資する適切なデータを用いて、医療関係者、有識者などの方々と十分に議論を尽くしてまいりたいと考えております。

○福島みずほ君 医師少数区域、医師多数区域の設定のことについてお聞きをいたします。
国が定める医師偏在指標を基に、全ての二次医療圏が医師少数区域と多数区域の二つに分けられるようになるんでしょうか。あるいは、少数区域でも多数地域でもない区域を定めて、三つに分けられるようになるんでしょうか。少数区域や多数区域が設定されない都道府県も生じ得るのでしょうか。いかがでしょうか。

○政府参考人(武田俊彦君) お答えいたします。
医師偏在指標でありますとかこの医師多数区域、医師少数区域の具体的な設定方法、こういった詳細な制度設計につきましては、法案成立後速やかに医師需給分科会の場で議論を開始する予定としておりますけれども、今の御質問で、現時点で確定的なことを申し上げることはできませんけれども、現時点の考え方といたしましては、例えば医師少数区域の設定方法としては、医師偏在指標に基づきまして全ての二次医療圏を比較した上で、全国ベースで一定の割合を下回る二次医療圏を医師少数区域と設定をする、医師多数区域も同様に、全国ベースで一定の割合を上回る二次医療圏を医師多数区域で設定する、このような方式を取れば、結果的に医師少数区域、医師多数区域、その他一般区域のいずれかに三つに分類をされることとなると考えられますけれども、いずれにいたしましても、客観的な議論に資する適切なデータで十分議論を尽くし、可能な限り現場から納得感の得られるものとなるようにしてまいりたいと思います。

○福島みずほ君 医師少数区域と多数区域は、条文上、国が定める医師偏在指標に関して厚生労働省で定める基準に従い、都道府県が定めることができるとされています。これを踏まえると、都道府県が医師少数区域と多数区域を定める際に都道府県の裁量が認められることになるのか。また、都道府県は例えば医師多数区域を定めないということも可能なんでしょうか。

○政府参考人(武田俊彦君) お答えいたします。
今回の御審議をお願いしております改正後の医療法によりますと、御指摘のとおり区域を定めることができるという規定にはなっておりますけれども、これ、今回の法改正の趣旨が、医師少数区域及び医師多数区域を設定する際の判断基準は都道府県に委ねることなく国が省令で定めると、これも法律上明確化されているところでありますので、原則として、国が定める基準に従って都道府県にこの医師少数区域、多数区域の設定を行っていただきたいと考えているところでございます。
ただし、地域の事情というのはございますので、国が定める基準で医師多数区域に該当する場合であっても、近隣からの患者の流出入という点もございます。こういう場合に、地域医療対策協議会でよく協議をしていただいた上で、一定の裁量については都道府県としてあるだろうということでこういう規定になっているところでございます。
いずれにいたしましても、全国的な統一基準による偏在を踏まえた対策を講じるという趣旨から、都道府県が恣意的に設定するということのないように、そういったことによって今回の法案による医師偏在対策の実効性が損なわれることのないように適切な助言を行ってまいりたいと考えております。

○福島みずほ君 医師多数区域というのが本当にあるのかというふうに思いますが、質問を終わります。

○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
昨日の夜、私の事務所から内閣総務官室にファクスを送り、内閣総務官室から昨日の夜の間、つまり十六日の間に総理のところにファクスを送ったというふうに聞いておりますが、それでよろしいですか。

○政府参考人(原邦彰君) お答え申し上げます。
昨日の二十一時過ぎに事務所の方からファクスをいただき、併せてお電話をいただきました。午前中にも御答弁させていただきましたが、事務的に受理をさせていただいたということでございます。

○福島みずほ君 私は秘書から、その後、総務官室の佐藤さんからちゃんと送りましたというふうに聞いたというふうに聞いておるんです。
では、午前中と変わらないんですが、じゃ、私の事務所から、まあちょっと事実認定が違うんですが、例えば私の事務所からファクスを受け取ってくださった、その後、官邸にちゃんと送ってくださいましたか。

○政府参考人(原邦彰君) お答え申し上げます。
繰り返しで大変恐縮でございますが、事務的に受理をさせていただいたということでございます。

○福島みずほ君 その後どうなったんですか。

○政府参考人(原邦彰君) お答え申し上げます。
午前中に御指摘をいただきまして、お時間もありまして、私の方でも関係省にもお伺いをいたしました。この全国過労死を考える家族の会からの御意見につきましては、これまで厚生労働大臣や厚生労働大臣政務官に御意見を伺う機会があったものと承知してございます。
さらにということでございますれば、基本的には所管である厚生労働省において御対応いただくものというふうに、このように承知してございます。

○福島みずほ君 何で官邸に送ってくれないんですか。
それから、原さん、うそつかないでください。昨日の夜、確かに佐藤さんの方から官邸に送ったというふうに連絡を受けているんですよ。つまり、ブロックしたいんですか。ブロックしたいんですか。官邸は受け付けたくないんですか。

○政府参考人(原邦彰君) お答え申し上げます。
繰り返しで恐縮でございますが、事務的に受理をさせていただいているということでございます。

○福島みずほ君 受理をしたんだったら、それを官邸に送ってくださいよ。官邸がそれをどう判断するかは別ですが、何で総理大臣に知らせないんですか。私は送ったというふうに昨日の夜聞いているので、どうしてそんな虚偽答弁なされるのかというふうに思いますが、受理はしました、じゃ、その後総理に送ってくださいよ。何で過労死遺族の声を総理に送らないんですか。勝手にそれを事務方が判断するんですか。全く納得いきません。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しでございますが、事務的に受理をさせていただいているということでございます。
なお、再三の御指摘もございましたので、御指摘は御指摘として受け止めさせていただきたいと存じます。

○福島みずほ君 いや、ふざけないでくださいよ。ふざけないでくださいよ。
愛媛県知事は、職員は子供の使いじゃないと言ったけれど、私たち国会議員も国民の声を受け止めて、じゃ、それをブロックするのは間違っているでしょう。官邸がどう判断するかは官邸に委ねられます。でも、何でそれをあなたがブロックするんですか。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しで恐縮でございますが、事務的に受理をさせていただいているということでございます。

○福島みずほ君 あり得ないですよ。あり得ないですよ。
今、別の同僚委員から郵便局に送った方がいいんじゃないかですが、あり得ないですよ。つまり、内閣総務官室は総理との間の連携を取るのであって、なぜそれが総理のところに行かないんですか。それ、どうして判断できるんですか。それ、余りにひどいですよ。何でブロックするんですか。
しかも、まあこれ一つは、昨日の夜の間に官邸に送りましたという連絡を受け取っています。送信歴調べてください、送信歴調べてください、送っているか送っていないのか。うちの事務所ははっきり送りましたというふうに連絡受け取っているんですよ。それを、今うそつくんですか。そして、今何で止めているんですか。もう一日たっていますよ。午前中質問して、午後も。総理にそれほど伝えたくないんですか。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しでございますが、受理をさせていただいているということでございます。
それから、これも繰り返しでございますが、お時間がございましたので関係省に伺いましたところ、全国過労死を考える家族の会からの御意見については、厚生労働大臣や厚生労働大臣政務官が御意見を伺う機会があったというふうに承知しております。基本的には所管であります厚生労働省において御対応いただくものと承知してございます。

○福島みずほ君 いや、全くおかしいですよ。官邸がどう判断するかは別です。でも、それをブロックするのは間違っているでしょう。
去年の二月二十一日、安倍総理は、高橋まつりさんのお母さん、高橋幸美さんと会っています。大臣、会っているじゃないですか。遺族と会っているじゃないですか。何でブロックするんですか。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しで恐縮でございますが、受理をさせていただいているということでございます。

○福島みずほ君 受理したんだったら、それを相手方に渡してくださいよ。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しで恐縮でございますが、受理をさせていただいております。
それから、テーマが、所管省は厚生労働省でございますので、厚生労働省において基本的に御対応いただくものと思ってございます。

○福島みずほ君 そんなの、あなたたちが判断する力はないでしょう。あなたたちが勝手に決めないでくださいよ。働き方改革は元々官邸から下りてきたんじゃないですか。総理の施政方針演説でも、去年も今年も言っています。高橋まつりさんのお母さんと総理から連絡して会っているじゃないですか。
今日も、過労死遺族の人たち、佐戸未和さんのお母さんを始め、皆さん来ていますよ。何であなたたちが止めるんですか。受理したんだったら、そこで勝手に止める権限ないですよ。権限濫用じゃないですか。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しで恐縮でございますが、昨日夜いただきまして、受理をさせていただいているということでございます。

○福島みずほ君 受理した後、じゃ、どうするんですか。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しで恐縮ですが、昨日の夜、二十一時過ぎにファクスをいただきました。事務的に現状では受理をさせていただいているということでございます。

○福島みずほ君 厚労省に送ったんじゃなくて、官邸の総理大臣に会ってほしいという面会の申立てなので、まさに内閣総務官室に送り、昨日の夜のうちに佐藤さんから、はい、受理して、それを送りましたという連絡を受けているんです。でも、今日の答弁で、突然、受理はしたけれども留め置いているという話じゃないですか。
別に、厚労省だったら厚労省に送っていますよ。これは、その家族の会の皆さんが総理大臣に会いたいということだから、で、もちろん総理の事務所にも送っているんですよ。でも、うまく連絡が取れないので内閣総務官室経由で頼んでいるわけです。
あなたたちが止めることないじゃないですか。言ってくださいよ。国会議員から言っているのになぜ聞かない。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しで恐縮でございますが、昨日の夜二十一時にファクスをいただき、しっかりと受理をさせていただいているということでございます。

○福島みずほ君 しっかり受理した後、官邸に渡してくださいよ。
昨日の段階でファクスを送ったということなんですが、そんな態度をしていたら、じゃ、官邸は遺族と、家族と会いたくないということなんですか。でも、それは全部官邸に任せるべきじゃないですか。官邸がどういう判断をされるかは官邸の話です。
受理して止めろと逆に言われたんですか。

○政府参考人(原邦彰君) その点も含めまして、現在受理をさせていただいているということでございます。

○福島みずほ君 その点も含めてってどういうことですか。

○政府参考人(原邦彰君) 昨日の夜、ファクスをいただきまして、事務的に受理をさせていただいております。
繰り返し申し上げますが、この家族会の皆様の御意見につきましては、厚生労働大臣や厚生労働大臣政務官が御意見を伺う機会があったものと承知しております。基本的には所管である厚生労働省において御対応いただくものと承知しています。このようなことも含めまして、受理をさせていただいているということでございます。

○福島みずほ君 質問がこの件で時間を費やすのはとても、本当に残念です。働き方改革は総理の肝煎りじゃないですか。働き方国会と言ってきたんでしょう。去年も今年も施政方針演説で働き方改革について言っていますよ。何で総理大臣に会うか会わないかをあなたたちがブロックするんですか。言われているんですか。
実は、昨日の夜、もう官邸に行っていますよ。でも、それをあなたたちがブロックしているんですか。受理しただけで、このままずるずるずるずるやって会わせないんですか。おかしいじゃないですか。もちろん厚生労働大臣にも会っていただいたし、会っていただきたいし、話をしていただきたいと思います。
でも、去年、二月二十一日、高橋まつりさんのお母さんとまさに総理は会って、長時間労働の是正をしますと言っているわけですよ。同じように会って、家族を亡くしたんですよ、何で会うのをあなたが止めるんですか。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しで恐縮でございますが、しっかりと受理をさせていただいているということでございます。

○福島みずほ君 しっかり受理して、昨日の夜ね、で、一日たって午前中質問し、受理して握り締めているだけじゃないですか。握り締めているだけじゃないですか。何か進展しているんですか。
これは逆に、このことを委員会で質問していますから、官邸が家族の会と会わないのを、拒否しているというふうになりますよ。それしか考えられない。拒否していると、役人が阻んでいると。官邸は家族に会いたくない、過労死の遺族に会いたくないということなんですか。

○政府参考人(原邦彰君) 官邸としては事務的にしっかりと受理しているということでございます。
また、いろいろ御家族の会の御意見がございますれば、所管である厚生労働省においてしっかりと御対応していただきたいと、このように考えております。

○福島みずほ君 官邸は受理をしている。じゃ、組織としては、官邸は受理しているから総理大臣に届いているわけですね。郵便だったら到達主義で、郵便屋さんがポストに入れた、到達している、官邸に到達して受理されている。官邸には申入れは届いております。
そうすると、ここから先は、じゃ、官邸が会うか会わないかの判断をされるというふうなことですよね。だって到達している、官邸としては受理をしたということですから、受理はしていただいた。だったら、会ってくださいよ。会って話をしてくださいよ。厚生労働大臣だけではなくて、総理大臣がきっちり会って話聞くべきじゃないですか。官邸が受理したんだったら、その先、会ってくださいよ。心からお願いをします。
こんな重要な法案、遺族の話を聞かないで強行採決なんてあり得ないですよ。受理した受理したとおっしゃるんだったら、もう官邸に届いたというふうに理解をします、到達主義ですからね。官邸に届いている。そうすると、会ってくださいよ、この後は。どうですか。

○政府参考人(原邦彰君) お答え申し上げます。
繰り返しで恐縮でございますが、基本的には所管である厚生労働省においてしっかりと御対応をいただくものと承知してございます。

○福島みずほ君 官邸は受理をした、しかし自分たちの話ではない、これは所管である厚生労働省が話を聞けということは、官邸としては会わない、つまり拒否をするということですね。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しで恐縮でございますが、事務的にもしっかりと受理をさせていただいております。また、所管である厚生労働省においてしっかりと御対応をいただくものと、このように承知してございます。

○福島みずほ君 受理をした、しかし厚生労働省が対応すべきだということは、官邸は受け取ったけれども会わないということなんですか。

○政府参考人(原邦彰君) 繰り返しで恐縮でございますが、基本的には所管である厚生労働省において御対応いただくものと承知してございます。
官邸としては事務的に受理をさせていただいているということでございます。

○福島みずほ君 基本的にはとおっしゃったので一縷の望みを持ちますが、これほど重要なことで、そして本当に家族を失った遺族の人たちとの話合いを、受理しながら官邸が拒否するっておかしいですよ。原さん、おかしいでしょう。受け取っているじゃないですか。受理をしました、官邸は受け取りました、分かりました。官邸は受け取った、しかし会わない、自分たちの仕事じゃない。
これ、官邸の仕事じゃないんですか。働き方改革は官邸のことではないんですか。

○政府参考人(原邦彰君) 働き方改革は大変重要な課題であると、政府全体としてもそのように思ってございます。
ただ、基本的には、所管である厚生労働省においていろいろな御意見についてはしっかりと御対応をいただくべきものと、このように承知してございます。

○福島みずほ君 官邸が働き方改革を推進するんだけれども、過労死遺族の話は聞きたくないと、拒否するという、今日、答弁ですよ、それって。それでいいんですか。それで本当にいいんですか。過労死遺族をなくすということはとても重要なことじゃないですか。長時間労働の規制に背を向けるから会いたくないということなんですか。本当におかしいですよ。
今日は、裁量労働制のITのことや高度プロフェッショナル法案の根拠、データ、いろんなことを聞きたかったんですが、ちょっとこの件で、でもこれも極めて重要で、官邸、会ってくださいよ。原さん、下向いているけれども、受理はした、しかしこれは厚生労働省の仕事で、官邸じゃない、おかしいですよ。働き方改革は官邸発じゃないですか。真面目に聞いてくださいよ。
このことを申し上げ、私の質問を終わります。

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