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2021年5月6日、厚生労働委員会でコロナ禍の住宅政策、女性の貧困について参考人に質問

204-参-厚生労働委員会-013号 2021年05月06日

○福島みずほ君 立憲・社民の福島みずほです。
今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。
年末年始の大久保公園での相談会、あるいは聖イグナチオ教会での相談会、そして女性による女性のための相談会、五月三日、五日における大人食堂相談会、いずれも、昨日も私も行きました。四人の皆さんたちのコロナ禍の中におけるすごい奮闘に心から敬意を表します。
稲葉参考人に二問お聞きをいたします。
今、住宅政策について話があり、住宅確保給付金の拡充、それから現金給付と現物給付の話がありました。
ずっとハウジングファーストを取り組んでいらっしゃるので、ちょっと大きな話でいうと、元々、公団住宅の日本住宅公団だったのが住宅・都市整備公団になり、今、都市整備機構になり、住宅が消えてしまった、再開発が非常に進んでいると。つまり、公共サービスとしての比較的安価な住宅の提供ということをある段階からやめてしまったんじゃないか、ここは非常に欠陥じゃないかというふうに思っているんですが、その住宅政策についての意見をお聞かせください。

○参考人(稲葉剛君) ありがとうございます。
元々、日本の住宅政策においては、最も低所得の方向けの公営住宅があって、そしてもう少し中間層も含めた方々向けの公団住宅という二段構えの仕組みがあったわけですけれども、公営住宅については地方分権の流れの中で都道府県、各自治体の管轄ということになって、戸数についてはやはり減らされてきているという問題があります。これについてはもっと増やしていくべきだろうというふうに考えています。
一方で、公団住宅については御指摘のように独立行政法人ということ、URという形になって、URになってからの動きというのは、やはり採算重視という形になってしまったので、住宅のセーフティーネットとしての機能というよりも、高所得者向けの住宅を提供するとか、困っている方が入れるような家賃設定になってないという問題がありますので、これだけやっぱり多くの方々が住宅に困窮しているという中で、UR住宅の在り方というのももっとセーフティーネット重視に変えていく必要があるというふうに考えます。

○福島みずほ君 コロナ感染の拡大が止まらず、病床数の逼迫が言われ、変異株があります。
稲葉参考人と忽那参考人に一言ずつ、オリンピック、パラリンピック開催についての御意見をお聞かせください。

○参考人(稲葉剛君) 私たち、コロナの影響によって仕事、住まいを失う方が急増しているという状況、よくコロナ災害という言い方をしています。
一年間たって、どうしても緊張感が薄れてきてしまうところがあるんですけれども、これが災害であるとしたら、例えば地震に例えるならば、今まさに本震よりも更に大きな余震が今来ている、まさに災害が進行しているという事態なわけですよね。災害の真っ最中に大規模スポーツイベントをやる国というのがどこにあるのかというのを私は本当にちょっと理解に苦しんでいます。
昨日から、宇都宮健児弁護士が呼びかけて、東京五輪の即刻中止を求めるネット署名が始まっていて、一日間で六万人の方が賛同しています。私も賛同しておりますけれども、もしこのまま五輪が強行されて、それによってコロナが更に拡大をして多くの方が亡くなる、そしてまた収束が更にまた長期化してしまって、その間、貧困によって死へと追い込まれる人たちが出てきた場合、一体誰が責任を取るのかということを是非この国会で議論していただければというふうに思っております。
今は、とにかく国力の全てを感染症対策と貧困対策、命と暮らしを守るという対策に全て振り向けるべきときだというふうに私は考えています。

○参考人(忽那賢志君) 御質問ありがとうございます。
オリンピック、開催すべきかどうかというところは、私個人が申し上げるのはなかなか難しいところでありますが、少なくとも感染者の数をもう限りなくゼロに近づけた状態で、オリンピックによって感染拡大が起こらない可能性が高いというところまで感染者を減らすということをやはり前提とするべきだろうと思います。そして、そのためにも、オリンピックに向けて今よりもより速いスピードでワクチン接種をどんどん広げていって、感染拡大が起こりにくい環境を、もう今のうちに強い対策を行っていくということが大事ではないかと思います。

○福島みずほ君 ありがとうございました。

○委員長(小川克巳君) 福島みずほ君。

○福島みずほ君 済みません、時間、時間ぎりぎりというか、申し訳ありません。福島みずほです。
稲葉参考人にお聞きをします。
今日は、日本ではイコール・ペイ・デーで、一年間、去年から男女が働き始めて、男性の賃金を得るのに五月六日まで働かないと女性は男性と同じ賃金を持てない。日本は五月六日がイコール・ペイ・デーです。
今回のコロナは外国人や女性の貧困ということをすごくあぶり出したと思うんですが、女性の貧困の根絶について、渋谷で亡くなった、殴られて亡くなった女性が所持金八円で、そして、試食販売の仕事がどんどんなくなって、住まいを失い、お金がなくなって、最後はホームレスで殴られたというのがあるわけですが、女性の貧困問題の解決についての提言をお願いします。

○参考人(稲葉剛君) ありがとうございます。
私たちの相談の中でも、実は、あの渋谷で亡くなった方と同じようにスーパーの試食販売の仕事をされていて、それがもうコロナの影響でできなくなって生活に困窮している方、女性からの相談というのも来ています。
今回のコロナ禍での経済不況はよく女性不況というふうに言われますけれども、特に飲食業などのサービス産業で働いてきた女性の非正規労働者に最もしわ寄せが行っているということで、先日もコロナ下での女性に対する影響に対する研究会の報告書がまとめられておりましたけれども、そこでも明らかになっているように、経済不況のしわ寄せが最も女性に行っているという点と、あとDVの相談件数が一・五倍になっているという、その両方の影響によって女性が苦境に追い込まれている、自殺者数も増えているという非常に深刻な状況になっております。
こうした状況に対して、おっしゃられるように、そもそも男女の賃金の格差等があると。また、この間様々議論されているように、こうした政策の決定の場における女性が少ない、これは経済界もそうですし、政治もそうだと思います。そうしたところをやっぱり改善していく必要があるというふうに考えています。

○福島みずほ君 終わります。

○委員長(小川克巳君) 予定の時間も参りましたので、参考人に対する質疑はこの程度といたします。
参考人の皆様に一言御礼を申し上げます。
参考人の皆様には、長時間にわたり貴重な御意見をお述べいただきまして、誠にありがとうございました。委員会を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
本日はこれにて散会いたします。
午後三時二十三分散会

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