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第19回社民党定期全国大会 党首挨拶 | 福島みずほ公式サイト(社民党 参議院議員 比例区)

第19回 社民党 党大会にあたり、党首として挨拶を行います。

 

3月16日夜に発生をした地震で亡くなられた方に心から哀悼の意を表します。また被害にあわれた皆さんにお見舞いを申し上げます。

 

本日、大変多忙な中ご来賓の皆さんが来てくださり、またメッセージをくださったことに心から感謝をいたします。

 

そして、各都道府県連合の皆さんがコロナ禍で大変な中、ご参加くださっていることにも心から感謝と敬意を申し上げます。オンラインで参加の皆さんも本当にありがとうございます。

 

2年前の党大会で社民党党首に選任され、この2年間党首として仕事をして参りました。そして、党首選に立候補し、1月14日、党首に再選をさせて頂きました。推薦人になって下さった皆さんはじめ多くの方々に心から御礼を申し上げます。社民党党首として頑張っていく所存です。一緒に頑張りましょう。

 

まず、昨年10月に行われた衆議院選挙に立候補してくださった皆さん、全力で当選に向けて頑張ってくださった党員の皆さん、支援者の皆さん、投票してくださった皆さんはじめ皆さんに心から御礼を申し上げます。

社民党を取り巻く環境が大きく変わった中、衆議院選挙で得票を伸ばして下さったことに感謝します。

 

まず第1に、武力で平和はつくれないこと、ロシアによるウクライナ侵略について述べます。

国際法違反のこの侵略行為について社民党は強く抗議をします。

武力で平和は作れません。

ウクライナの中からだけでなく、ロシアからも、日本からも、世界からも、戦争反対の声が大きく沸き起こり、何とか戦争を止めようと全力でがんばっています。全ての皆さんに心から連帯をいたします。とりわけウクライナの皆さんに心から連帯をし、1日も早く戦争が終わるように渾身の力を込めて努力をして参ります。

 

核武装を言う政党があり、安倍元総理はニュークリアシェアリングまで言い出しています。明確に非核三原則に反し、NPT協定に反し、原子力基本法に反しています。強く抗議をします。

原子力発電所が武力攻撃され得るということに改めて驚愕をしました。

核兵器も原発も廃絶しなければなりません。

 

 

日本、そして沖縄を戦場にしないことも強く申し上げます。

沖縄辺野古新基地建設はできません。軟弱地盤でできないのです。しかし、政府はそれを強行しようとしています。沖縄と南西諸島における自衛隊配備とミサイル防衛計画は、まさに沖縄南西諸島を再び戦場にしてしまう危険性があります。

沖縄、南西諸島、日本を絶対に戦場にさせないために、社民党は全力でがんばっていこうではありませんか。

 

第2に、憲法改悪を社民党は阻止し、憲法を活かす政治を実現しようということを申し上げます。

 

憲法は今最大の危機を迎えています。

岸田総理は、憲法9条を改悪し、戦争のできる国にしようとしています。

岸田総理は、自民党大会で、憲法改正を今こそ成し遂げなければならないと述べました。

参議院選挙が終われば3年間国政選挙はありません。その時に憲法改正をやろうという動きが強まっています。岸田総理は、自民党の大会で「ウクライナ、コロナ、新しい資本主義、そして憲法改正。大きな歴史的な変化に立ち向かっていく。そのための力を得る戦いが来たる参議院選挙であります」と述べました。まさに憲法改正するために参議院選挙を勝利しようと自民党に呼びかけたわけです。戦争をできる国にし、緊急事態条項で憲法を停止できるようにしようとしています。コロナ禍の中、人の命も救えないのに憲法改正の論議などやっている場合ではありません。

憲法改正するのではなく、今日の生活、明日の生活もままならない人々が存在する中で、生存権の規定を含めた憲法を活かしていくことこそ必要です。

 

私は党員の皆さん、そして全国の皆さんに心から呼びかけます。憲法を改悪して戦争のできる国にしないために来たるべき参議院選挙で社民党は必ず勝たなければなりません。社民党、前進していこうではありませんか。今こそ、社民党の出番です。護憲の社民党の出番です。護憲の社民党の議席を増やしていこうではありませんか。

 

第3に、新自由主義から社会民主主義への転換です。様々な支援の現場で仕事がない、お金がない、住まいがない、地面の底が抜けたような人たちにたくさん会ってきました。その現場から政府が見えません。公助の出番なのに、公助がありません。

新自由主義は、大企業の利潤追求です。人を人として扱わない、新自由主義は人間の顔をしていません。

非正規雇用は4割を超え、コロナ禍の中でとりわけ生活が困窮しています。保健所は削減され、公立病院・公的病院再編統廃合、民営化の中で、医療インフラが脆弱になっています。命が守れていません。

にもかかわらず自民党政権は、公立病院・公的病院再編統廃合の436のリストを撤回しません。去年成立した病床削減を消費税を持って補助する「病床削減推進法」は廃止しなければなりません。命を守らない自公政権には退陣してもらうしかありません。

 

社民党は、社会民主主義的政策への転換を主張し、実現をしていきます。

まず、公平な税制の実現です。この3年間消費税を廃止し、企業の内部留保486兆円に課税をすることを社民党が打ち出しています。大企業への応分の負担と累進課税をもとに戻すことも提案をしています。

 

次に雇用の立て直しです

正社員化への道、時給1,500円以上を目指す、同一価値労働同一賃金の実現です。

 

医療と介護の立て直しも急務です。

人間が人間扱いされず、切り捨てられていく社会を変えていこうではありませんか。

 

第4に、脱原発です。

原発は安全でもなく、安価なエネルギーでもありません。その事ははっきりしました。東日本大震災、原発事故を経験した日本こそ脱原発を実現しなければなりません。

 

政府与党は、原発を推進し原発を再稼働しようとしています。

先日の地震でも痛感をしましたが、世界の地震の1割が日本で発生をしています。地震大国日本で原発再稼働をやろうとするなど許されません。

 

東電福島原発事故の責任と被害をしっかり認めさせ、被害者支援法を作り直すことと子ども被災者支援法のさらなる実現化、原発ゼロ基本法の成立が必要です。

脱原発を目指して頑張る人たち、裁判を提訴した人たち、全国のたくさんの人と連携し脱原発を実現していきます。

 

最後に、ジェンダー平等の実現を始めすべての差別を撤廃していくことを社民党は全力でやっていきます。

女性差別、障がい者差別、外国人差別、部落差別、アイヌの人たちへの差別、LGBTQの人たちへの差別などたくさんの差別が存在をしています。

差別を根絶し、共生社会を作っていくことが必要です。

 

社民党が作りたい社会は、すべての子どもが自分のなりたいものに挑戦することができ、すべての人の尊厳が守られる社会です。

社民党の存在意義はそこにもあります。

 

参議院選挙は、6月22日公示、7月10日投開票と言われています。

今度の選挙は、社民党は何としても政党要件である得票率2パーセントをクリアしなければなりません。120万票と言われています。それでようやく1名の当選です。120万票の獲得はもちろんのことみんなの力で240万票以上を獲得し、2名以上の当選を果たしていきましょう。また、選挙区でも当選者を実現していきましょう。2名以上の当選が獲得目標です。国会に議席を残し、議席を増やしましょう。社民党にとって本当に正念場の選挙です。

すべての力を参議院選挙に結集していこうではありませんか。

参議院選挙そのものが、憲法改悪を阻止し、社会民主主義への転換、脱原発、差別撤廃のうねりを作っていく、そのような選挙を皆さん達と闘いたいと思います。

 

参議院選挙勝利に向けて、党首として先頭で戦うという強い決意を申し上げます。代議員の皆さん、党員の皆さんに心から連帯の意を表し、国民の皆さんに社民党への支持を心から訴えます。

 

社民党は国会に必要です。

社民党は、政治の場に必要です。

全ての人の生存権、平和的生存権が守られ、全ての人の尊厳が守られる社会を共に作りましょう。

 

どうか社民党を広げてください。

共にがんばりましょう。

社民党党首   福島みずほ

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