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2023.4.26 憲法審査会での発言 | 福島みずほ公式サイト(社民党 参議院議員 比例区)
○会長(中曽根弘文君)
福島みずほ君。
○福島みずほ君
立憲・社民の福島みずほです。
今日は、四人の皆様、お忙しい中、本当に貴重な御意見ありがとうございます。
選挙制度については目まぐるしく変わってきたというのは私が思っていることです。かつて参議院の全国比例区は、政党ではなく一人でも立候補できるということがありました。それが政党の枠組みで行われるようになりました。また、一九九八年までは拘束式比例名簿でした。政党が順位を付けると。その後、非拘束式比例名簿になり、また拘束式名簿も一部導入されるという混在型、特定枠が導入されるようになりました。合区についても、突如自民党から提案をされ、国会で多数決で可決をされました。私たちはそれに反対をいたしました。
選挙制度は、時代の要請や人々の意識からも大きく影響を受けるものです。したがって、私は、憲法に書き込むことは不的確だと考えています。憲法は百年、二百年単位で規定されているものであり、時代の情勢や人々の思いから目まぐるしく変わる選挙制度を書き込むことは、硬性憲法である日本国憲法の下では全く不的確だというふうに考えています。
国会では、ジェンダー平等の観点から、クオータ制、割当て制を導入すべきではないかという議論も近時強まっています。参議院でも比例重視の考え方をすべきではないかという意見も最近活発になっております。選挙制度そのものが、実際やってみると様々な問題が起きたり、改善の必要性が起きていたりしております。選挙制度はどうあるべきかは公職選挙法が規定すべきものであり、憲法に書き込むことは、改正が極めて困難であり、硬直的になり、仮に問題があると多くの人が思っても変えることが困難であるという問題が生じます。
本日、まさに現場の声というか、合区解消の、あるいはその切実な思いを聞かさせていただきました。私は、憲法改正には反対です。憲法改正の問題ではなく、公職選挙上どのような選挙制度をやるべきかの中で合区解消を解決すべきだと考えますが、いかがでしょうか。
○参考人(平井伸治君)
これにつきましては、我々としては、やはり違憲判決も出ましたので、憲法改正というのは大きなテーマだろうというふうに思っております。
ただ一方で、早く速やかにこの合区を解消していただきたいという我々の思いもあり、そういう意味で、憲法改正等ということで知事会の方も意見書を出させていただいております。
いずれにいたしましても、今の状況は非常に不合理な状況になっていることに御賢察をいただきまして、議論を深めていただきたいと思います。
○参考人(丸山達也君)
私も、選挙制度を詳しく書き込んでいただきたいということではなくて、我が国の参議院は貴族院型でもなく連邦型でもない形でありますので、その性格を明記をしていただくという中で、参議院の性格を明記し、明確にし、都道府県代表といった形の意見を吸収する、そういう、もう表現はちょっと思い付きませんけれども、そういう院の性格を書いていただければ結構なのではないかと。
そうすれば、違憲と言われるようなことがなくなってくるというふうに私自身は考えておりますので、そういった憲法改正も含めて御検討いただきたいというふうに思っているところでございます。
○参考人(勝野美江君)
平成二十七年公職選挙法改正により導入されました合区につきましては、一票の較差を少しでも縮めるためのあくまで緊急避難措置だというふうに認識をしておりますので、各都道府県から少なくとも一人の代表が選出されまして、地方の多様な意見が国政にしっかりと反映をしていただける制度となるように、立法府において国民世論を大いに喚起して、国民の十分な理解の下、次期参議院選挙に向けて合区解消というのをお願いしたいというのが我々の意見です。よろしくお願いいたします。
○参考人(井上浩之君)
やはり先ほどからお話が出ておりますけど、投票価値の平等という、そういう憲法上の要請から合区という選択肢が取られたものというふうに受け止めておりますので、その参議院の位置付けであったりとか性格、それを明確にするために憲法改正といった部分が必要ではないかというふうに考えています。
ただ一方で、時間を要するということはあろうかと思いますので、できるだけ早期に国において、合意解消の方向に向けてしっかりコンセンサスを得ていただいて、少しでも前に進めていただけることをまず願っております。
以上になります。
○福島みずほ君
時間が参りましたので、質問を終わります。
※本議事録は未定稿です。