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消費者問題特別委 平成22年04月15日 | 福島みずほ公式サイト(社民党 参議院議員 比例区)

174-衆-消費者問題に関する特別…-5号 平成22年04月15日

○吉泉委員 おはようございます。社会民主党の吉泉秀男です。
 持ち時間が十分というふうに指定をされましたものですから、早速質問に入らせていただきます。
 大臣、今月の六日の朝刊で、中国電力の島根原発一、二号機で機器の点検漏れが百二十三件も見つかった、こう報道をされました。私自身、大変大きなショックを覚えました。そして、すぐに島根の方々に電話をさせていただきました。島根県民の怒り、はかり知れないほど大きな衝撃であった、こう連絡を受けております。
 今回、資料を配付させていただいております。地元の新聞と一緒に配付しておりますけれども、過去、十八年も前から、二号機も合わせて百二十三カ所の定期検査未実施箇所があるということも明らかにされ、中には、過去にさかのぼって点検を行ったかどうかもわからないという事態、さらには、放射性物質を扱っているという緊張感、こういうものが今の島根県民の取り組み等々の中で明らかになってきております。ずさんな安全管理体制、この部分に自分自身は憤りを感じています。
 大臣、電力は、消費者が安心して使用できるよう、安全に供給されなければならないのでございます。今回の事故隠しや点検漏れ隠しは、あってはならないのでございます。今回の案件は消費者の信頼を損なう行為でございますし、消費者担当大臣としてこの点検漏れ隠しの実態をどう認識しているのか、お伺いさせていただきます。

○福島国務大臣 ありがとうございます。
 原子力発電所の安全性という観点から、点検漏れやずさんな管理がされていることは、それを脅かす重大なことだと思います。
 私自身、配管が爆発した直後の美浜原発所に現場検証の最中に入ったりしたこともありまして、やはりきちっとした点検がなされない限り安全性は保てないというふうに思っております。
 事業者が健全に事業活動を展開することが、消費者の利益に資するもとであります。私たちは消費者であり、電力についても消費者であり、巨大な技術を集積した電力に関して、消費者の利益、安全性が最優先されなければならないと思います。ですから、吉泉委員御指摘のように、事故隠しなど、消費者の信頼を損なう行為はあってはならず、消費者に対し説明をしっかり行ってもらうことが必要だと考えています。
 原子力発電所に関し、具体的に言えば、事業者においては、原子力発電所の安全をきちっと保ち、消費者に対してしっかり説明を果たすなど、消費者の信頼を確保していくことが不可欠だと考えています。

○吉泉委員 〇七年の志賀原発の臨界事故隠しの際、当時の大臣、甘利経産大臣は、うみを出し切る、こう公言をされたのでございます。しかし、この間の状況を見ると、うみを出し切る、そういうものではなくて、まさに今の現状の中でうみはたまったままである、こういうふうに言わざるを得ないだろうと思っています。
 二酸化炭素を抑制するため、原子力発電を基軸に今エネルギー対策が進められようとしております。このことについて否定をする、こういう立場ではございません。しかし、現在の体制では余りにも大きく不安があるし、解決していかなきゃならない課題が相当あるんだろう、こういうふうに私は思っております。一人の消費者としてこの問題を注視していきたいと思いますし、機会があれば再度取り上げていきたい、こう思っております。
 そういう面で、福島大臣の消費者を守る立場、こういう現状から、ぜひ怠りなく監視の目を光らせていただきたい、こうお願いをするものでございます。
 そして、今、消費者庁の役割、どんどん大きくなってきているんだろうと私は思っております。米の偽装、牛肉、自動車リコール隠し、事件が相次いでおりまして、そういう中においては、私たち一人一人が安全に暮らしていくという面で、もっともっと体制そのものがきちっとしていく、そういう部分が必要というふうに思っております。
 しかし、現行の消費者庁の業務は、今の状況の中では、各省庁から出向した職員で担われております。まだ立ち上がったばかりの消費者庁でございますから、消費者行政を生涯の職業として、さらには骨を埋める、こういう覚悟の職員、この部分をきちっと配置していかなければ、今の現状の中に安心して暮らす、そういう環境はつくれないんだろうと思っております。
 そういう面の中で、消費者庁の強化、さらにはプロパー職員の採用も含めて、この辺についての大臣の所見をお伺いさせていただきます。

○福島国務大臣 ありがとうございます。
 消費者庁は、比較的若い、本当に優秀な職員に集まっていただいてやっております。すべての職員について、消費者庁に骨を埋める覚悟で仕事に取り組んでもらう必要があると考えており、出身府省に気兼ねして十分な職責が果たせないということがないようにというふうに考えています。
 消費者庁プロパー職員の採用については、人事政策上の大きな課題の一つだと認識をしております。今後、どのような分野で職員が必要であるか、また、採用した職員のキャリアパスが適切なものになるかなどを見きわめながら、しっかりプロパー職員の採用についても取り組んでまいります。
 しかし、他の省庁から来たか、プロパー職員であるかに関係なく、これは消費者庁ですから、消費者庁として、司令塔として、エンジン役として頑張れるように、一丸となって頑張ってまいります。
 職員増加の際には、またよろしくお願いいたします。

○吉泉委員 今の出向してきた、そして担っている職員、相当優秀だと私自身思っております。そして、いろいろな面で、自分自身、御指導もいただいているところでもございます。
 しかし、先般の質問の中でも言いました、まさに今、地方の自治体の段階で受け付けていくその相談員、これはまだ九八%が臨時、さらには契約職員、こういう状況で今の消費者行政を担っている。こういったところについてはやはり異常でもあるわけでございますし、そんな面の中で、消費者庁をますます強化し、そして、一つ一つの案件に対して、時間、スピード、そういうものを含めてきちっと対応させていただく、このことをお願いしながら、十分でございますので、質問を終わらせていただきます。
 ありがとうございました。

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